カビ丸のアブソルもふりたい

アブソルの育成論をメインに、アブソル尽くしで書き連ねていきます

アブソルがどんなポケモンか分からない人へのアブソル育成論 その4 ~耐久調整物理型~

前回タスキ持ちの場合の物理型についての説明をいたしました。
では軽くタスキ型のメリット・デメリットをおさらいしておきましょう。

メリット
努力値を全て攻撃と素早さに回せるため、素の火力が高い。
・耐久面はタスキで補えるため、弱点をくらっても強引に耐えて反撃に出ることができる。

デメリット
・アブソル=タスキのイメージが強いため警戒されやすい。
ステルスロック、状態異常、先制技、天候ダメージ、連続技といったタスキ潰しに非常に弱い。

正直な話アブソルに限らずタスキ持ちのポケモン共通の特徴と言えますね。
さて、今回はそんなタスキ型とは違う耐久調整を施したアブソルについてのお話をしていきます。
アブソルというと耐久力の低さにとても定評のあるポケモンです(耐久種族値:H65 B60 D60)。
そのためアブソルで耐久振っても何も耐えないのではないか?と思う方も多いでしょう。
しかしその1でも軽く触れた通り、アブソルは耐久調整の効くギリギリのラインの耐久力を持っています。
大まかにどくらい耐えるのかと言えば、ほとんどの一致等倍の高火力や不一致弱点を一発は耐えてくれます。


流石にこんなバカみたいな火力は無理です、死んでしまいます。

それだけ聞くと「タスキでいいじゃん」と思うでしょう、私もそれだけだったらそう思います。
しかし耐久に振らないタスキ型にはもう一つ弱点があります。それは受けなどの耐久型のような低火力に対して打たれ弱いということです。
ではアブソルが耐久に振らなかった場合に耐久型の攻撃をどれだけ耐えられるのか、例を載せておきましょう。

ねっとう
スイクン(C無振り) Lv.50→ アブソル Lv.50
割合: 45%~53.5%
回数: 乱数2発 (33.2%)

シャワーズ(C無振り) Lv.50 → アブソル Lv.50
割合: 53.5%~62.8%
回数: 確定2発

水タイプばかりを例にしてしまいましたが、これを見てくれれば分かる通りスイクン程度の火力のねっとうでさえ乱数二発というほどの低耐久になってしまいます。
またタスキ型は先ほどのデメリットを説明した通り、タスキは非常に潰されやすい環境でもあるというのもあります。
このようにタスキ型はどんな高火力も耐えてくれる反面、低火力にもほとんど同じような範囲しか耐えられないため、耐久型などに押されやすいという欠点もあります。


タスキ持ちアブソルにとって彼の様な耐久型は少々厳しいのです。


耐久調整型というのはこれらタスキ型の弱点というべきものをほとんど全てカバーした型となっております。
ではそのメリット・デメリットを詳しく挙げていきましょう。

メリット
・一致弱点などでない限り、高火力の技を一発は耐えてくれる。
・低火力の相手の攻撃を二発、三発と耐えてくれるためそれらの相手に対して積みの起点にで 
 きる。
ステルスロックなどをくらってもタスキ持ちの時ほど痛くない。
・高火力技からのタスキ潰し程度の火力の先制技も耐えてくれることがある。
・ある程度耐久力に安心感が生まれるためタスキ以外の持ち物も採用しやすい。

デメリット
・素の火力や素早さは一般的なアブソルと比べて低い。
・耐久調整外の相手には少々打たれ弱い
・厳選が鬼畜

共通した特徴を挙げると大体このようになります、後は持ち物や技構成等で色々と変わってきます。
次に性格についてです。
耐久調整を行うとなると性格補正も耐久面によるのかと言うと別にそういうことはありません。
よほどのものでない限りは基本的に耐久面に補正をかける必要は無いので、火力の底上げも兼ねていじっぱりでいいでしょう。

では持ち物はどうなのか。こちらに関しては調整の仕方次第で色々変わってきますが、特にこれを持たせたい!というものが無ければラムのみを推奨します。
アブソルというポケモンふいうちタスキ持ちのイメージが強い事もあり状態異常技がよく飛んできます、そういったものに対する予防策としてラムのみは非常に安定した持ち物となるでしょう。
また、ラムのみは耐久調整型が得意とする耐久型相手に対しても更に有利に運ばせることができます。
よって基本的にはラムのみを、そして調整をする上で「この持ち物だけは外せない!」というものがあればそちらを採用するという形がいいでしょう。
ではラムのみ以外にはどんな候補があるのか、主な例を挙げてきます。

Ⅰ.しろいハーブ
物理方面の耐久調整を行いつつばかぢからを採用した、という人向け。
ばかぢからによる防御ダウンで耐久調整が崩れてしまうのでそれを補うために使います。
※ちなみにつるぎのまいを積んだ後ばかぢからを使用してしろいハーブが発動した場合、攻撃ランクはばかぢから使用前に戻ります。

Ⅱ.各種ジュエル
高火力相手に対して耐久調整したならば、なるべく反撃時に一撃で落としておきたいものです。
しかし素の火力で足りず、つるぎのまいをしている暇がない場合はこういったジュエルに頼るのも一つの手でしょう。

Ⅲ.いのちのたま
ジュエルのように一発限りではなく、持っている間は常に火力を上げられるところが魅力的です。
しかしこれを持たせる場合は珠ダメージを考慮した耐久調整を行う必要があるので注意が必要です。


他にも色々な持ち物候補はあると思います、その点に関しては自分で育成していく上で必要と感じた時に持たせていきましょう。


次は技構成についてお話していきましょう。
耐久調整型は3つの確定技と残りの一つに選択肢という構成を基本とします。
その確定となる3つの技はこちら↓

ふいうち
最早何も言う必要は無いほどのメインウェポン

ちょうはつ
ふいうちとの相性が良く、耐久型潰しにも役に立つ便利な補助技です。

つるぎのまい
耐久に努力値を回す分、火力が落ちているのでこの技は欠かせません。

これら三つの技は互い非常に噛み合っており、ラムのみとの相性も抜群です。
また耐久型相手との相性も良く、ちょうはつで補助技を潰しつつ、つるぎのまいで全抜き可能な状態まで持っていけます。
メインウェポンとなるふいうち
積み技を使いやすくし、ふいうちとの相性も良いちょうはつ
突破力を大きく高めるつるぎのまい
こういった役割を持つため、これらは外せないでしょう。

では選択肢の候補となる技は何があるのでしょうか。
こちらについては努力値の調整次第で残り一つの選択肢が変わってきます、調整に合った選択肢を選んでください。

おいうち
エスパー・ゴーストを狩るのに特化したい人向け。
攻撃範囲が非常に狭くはなるもののおいふいという型においてはこれ以上相性のいい構成はありません。

ばかぢから
単純に攻撃範囲を広げたい人向け。
攻撃範囲がグッと広がり、選択肢の中では最も三縦できる可能性を秘めています。
特殊方面の耐久調整との相性は中々良いのですが、物理方面の耐久調整との相性が悪く、しろいハーブなどでカバーしていく必要があります。

メガホーン
デメリットの少ない技を使いたい人向け。
攻撃範囲はばかぢからと比べると落ちてしまいますが、つじぎりよりも威力が安定していて打ちやすいのが特徴。
相手が引いてくるのか攻めてくるのか分からなくなった場合「とりあえずメガホーン」という感覚で使えるので思っている以上に使いやすい技でもあります。
ただし少々命中に難あり。


ここまで耐久調整型についてお話をしてきましたがまだ努力値調整についてのお話がまだでしたね。
それでは次は努力値調整についてお話していきましょう。
まずは攻撃と素早さについてです。
アブソルの耐久種族値の元々の低さもあり、やはり耐久面に努力値を大きく割く必要が出てきてしまいます(ただし調整先次第ではそこまで大きく振らない場合もあります)。
そのため攻撃と素早さには必要最低限に留めておいた方が良いでしょう。
そのラインとなる振り方がこちら↓

A(攻撃)44振り S(素早さ)60振り (性格:いじっぱり時)

この振り方で攻撃面はH4振りラティオスをふいうちで確定一発 
素早さ面では準速ラッキーまで抜くことができます。
耐久面に大きく努力値を振る場合はこれを目安に調整していくことをお勧めします。
攻撃の努力値に関しては少ないように感じますが、性格補正をかけられることやつるぎのまいで火力の増強ができるので意外とこれくらいの振り方でも十分です。
素早さはできればスイクンクレセリアを抜いておきたいところだったのですが、その辺りは素早さに振っている場合も多いため無駄になることが多いでしょう。
ただし努力値が余るようだったら無振りか4振りのスイクンクレセリア辺りを抜いておいても損は無いと思います。
また、余り耐久面に努力値を振らない場合はまたある程度ラインが変わってきます。
攻撃にはあまり決まったラインがこの場合にはありませんが、素早さは148振り(準速バンギラス抜き)を目安にするといいと思います。


珠ラティはみがわり持ちが多く、調整アブソルにとっては厄介な相手です。


耐久面はどうなるか。
防御・特防の振り方は調整先次第で大きく変わりますが、基本的にはHPに極振りすることをお勧めします。
アブソルの耐久は物理も特殊も同じです。耐久調整を行うならどちらに対してもある程度の耐久力を持つ必要があります。
そのため防御のみに振る場合も特防のみに振る場合もHPは極振りしておき、振らない方の耐久も上げておくと良いでしょう。
ちなみにH252振り、つまり極振りした場合の耐久を載せておきましょう。

コメットパンチ
メタグロス(A252性格補正有) Lv.50→ アブソル Lv.50
割合: 83.7%~99.4%
回数: 確定2発

10まんボルト(いのちのたま持ち)
サンダース(C252性格補正無) Lv.50→ アブソル Lv.50
割合: 82.5%~97.6%
回数: 確定2発

H振りだけでもこの範囲までなら耐えることができるので覚えておくとよいでしょう。
ではどこにどう努力値を振っていけばどれだけ耐えることができるのか、その例を挙げていきたい……ところなのですが、沢山挙げていくとキリが無いのでコチラ【ar205385】努力値調整表を参照していただけると幸いです。
さて後は育成例をいくつか挙げつつ、調整の説明を入れて終わりにしようと思います。

Ⅰ.
性格:いじっぱり
努力値:H252 A44 B4 D164 S48
技構成:ふいうち おいうち ちょうはつ つるぎのまい
持ち物:ラムのみ
備考:ひかえめシャンデラだいもんじを確定耐え ふいうち→H4振りラティオス確定一発 素早さ:無振り80族抜き
特殊方面に厚く調整したおいふいアブソルです。 この振り方でシャンデラクラスの攻撃も確定で耐えてしまいます。 しかしかなり耐久面に努力値を割いたため、素早さはラインよりも少し低くなってしまっています。 それでもおいふい型としては十分に活躍はできます。

Ⅱ.
性格:いじっぱり
努力値:H252 A44 B148 D4 S60
技構成:ふいうち ばかぢから ちょうはつ つるぎのまい
持ち物:しろいハーブ
備考:ドリュウズのじしんを確定耐え(ステルスロック+砂ダメージ込み) ふいうち→H4振りラティオス確定一発 素早さ:準速ラッキー抜き
物理方面への耐久調整を行った型です。今回はドリュウズを調整先に置いたため、ばかぢからの採用と共にしろいハーブを持ち物として採用しました。
この調整で物理方面に対してはかなり厚くなっており、タスキ持ちのドリュウズに対しても倒せるチャンスがあります。
ただし、砂ダメージを耐えるのは一回だけなので少々難しい読み合いが発生してしまうのがつらいところです。
それに対して不安のある人はH252B196ほど振っておくと砂ダメージを二回耐えることができます(また、ステルスロック、砂ダメージ無しで珠ドリュウズのじしんも確定で耐えます)。

Ⅲ.
性格:いじっぱり
努力値:H180 A12 B4 D252 S60
技構成:ふいうち ばかぢから ちょうはつ つるぎのまい
持ち物:かくとうジュエル
備考:ひかえめサザンドラりゅうせいぐん確定耐え ジュエルばかぢから→H振りサザンドラ確定一発 つるぎのまい一積みジュエルばかぢから→HB特化輝石ポリゴン2確定一発 素早さ:準速ラッキー抜き
基本HPは極振りを推奨しますが、余りにも攻撃と素早さに努力値を振れないような調整となる場合は防御や特防の方に極振りするのも有りです、こちらの方が努力値に空きが多くなります。
今回はばかぢから採用の事を踏まえ、対象に成り得る輝石ラッキーを視野に入れて素早さの方に努力値を回しました。 そのためふいうちでラティオスは高乱数一発となっております。
また、C無振りのポリゴン2のアナライズトライアタックは確定三発となっております。

Ⅳ.
性格:いじっぱり
努力値:H148 A108 B180 D12 S60
技構成:ふいうち ばかぢから ちょうはつ つるぎのまい
持ち物:いのちのたま
備考:ようきガブリアスげきりん確定耐え(珠ダメージ込み) つるぎのまい一積みふいうち→ガブリアス確定一発 HP10n-1調整(相対的な珠ダメージ最小) 素早さ:準速ラッキー抜き
物理一本に絞った珠アブソルです。 一応ガブリアスが調整先の目安として挙げましたが、最近サメはだガブがいたりするので若干プルプルしています。
しかし物理方面の耐久力は中々信頼に足るものがあり、一度つるぎのまいを積むことができれば火力の方もかなりの期待ができます。
特殊方面の耐久力が若干怪しいので、壁貼りなどの味方のサポートがあるとより活躍が見込めるでしょう。
また、今回は攻撃範囲拡張のためばかぢからを採用しましたが、しろいハーブの様なリカバリーが無いので、ばかぢからを使う度に耐久力がドンドン落ちていきます。 そのため、それが嫌な場合はメガホーンを採用することもお勧めします。


調整が決まったらこんな感じでゲス顔してやりましょう。


さて、他にも色々な調整をお話したいところなのですが、これ以上長くなるとダレてしまいそうなのでこの辺りで一旦終わりにしようと思います。
アブソルがどんな攻撃を耐えるのか、そういった調整表をこのブロマガの方で気が向いたら上げていこうと思います。
今回はアブソルの中でもあまり見ない型の紹介をしましたが、これを機に少しでもこの型に興味を持っていただければ幸いです。


というわけでこの記事では「耐久調整物理型」のお話をしました。
次回は「スカーフ型・特殊型」の二つについて一気にお話していきたいと思います。